外国人からみた「千と千尋の神隠し」(3LDK)
ストーリー:
『トンネルのむこうは、不思議の町でした。』
そこは下級神や妖怪にもののけ達などの霊々(かみがみ)の憩いの温泉街。人が立ち入ってはならない不思議な空間に紛れ込んでしまった10歳の少女千尋(ちひろ)。千尋はその名前を奪われ、千(せん)と呼ばれ、油屋で働き始める。
豚になってしまった両親は元に戻る事が出来るのか。千尋は名前を取り戻し、人間の世界に帰ることが出き来るのか。
コメント:
映画を見るより、日本の文化を知るために絶好なチャンスだろう。
アニメの中に温泉や建物、食べ物まで、あらゆるところに日本ならの独特なものがあふれている。日本の伝統的な世界、すなわち民俗的空間―物語、伝承、行事、意匠、神ごとから呪術に至る様々な伝統―を作品中に織り込ませたかったからだという。
上の建物は日本にまったく同じな建物が存在すると聞いていた。具体的な場所は知らないが、知っている人いったら、教えてね。
千尋が働いている場所は湯婆婆が住んでいる場所はあまりにも遠く、一番下と一番上の差がある、これも日本社会の上下関係を意味するだろう。
宮崎駿監督によると、湯屋はある意味において「社会の縮図」であり、湯婆婆は「人間というものの見本」なのである。
ものがあふれる日本、子ども達は「生きる力」が衰えているのではないかと心配する声も少なくない、「千尋」は、子どもが働かなければ生きていけないという、現代日本では考えられない状況をあえて設定して、アニメとして日本、さらに世界の人々に対して、「生きる力」を呼び覚まされていくであるだろう。
このアニメは日本に来て、初めての日本語映画なので、かなり印象が深かった、何回見ても飽きない。もし、外国の友達に日本の文化を紹介したいなら、この映画は絶対お勧めだよ。
>3LDK